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石鹸製法の違い

石鹸のクオリティや使用感は、使用油脂や原材料によっても多少異なりますが、製法によっても差が出ます。


石鹸製法は、機械を使って、短時間で大量生産できる『中和法』と、無添加石鹸には一般的な『けん化法』の2種類があります。

また、釜炊きする一般的な『ホットプロセス』、加熱せずに作る 『コールドプロセス製法』 という区分けもあります。


色々な製法があっても要は、そこそこの品質であっても、安上がりで大量生産したいのか、多少手間隙かかってもホンモノの石鹸を作りたいのか、端的に言うとこれだけで価値は決まります。すべてメーカーの考え方次第というわけです。


けん化法と中和法


 ●けん化(鹸化法)

イメージけん化(鹸化法)ですが、当店で大人気のアレッポの石鹸などの固形無添加石鹸(ナトリウム石鹸)は、オリーブ等の植物油と水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を反応させて石鹸素地を作ります。

また水溶性の高いカリウム石鹸(カリ石鹸)は、油脂に水酸化カリウム(苛性カリ)を入れて石鹸素地を作ります。

※苛性ソーダや苛性カリは石鹸製造に必須なもので、けん化法の場合、自然乾燥の過程で残留はほぼ皆無になります。

けんか法で出来たものが脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムといわれる石鹸素地(純石けん分)。

副産物として脂肪酸から遊離した「グリセリン」も出来ます。 グリセリンは、化粧品原料にもよく使われるうるおい成分です。うるおい成分ではありますが、水分を吸着する性質が有り、そのまま残っていると比較的溶けやすい石鹸になってしまいます(これが無添加石鹸が溶けやすいと言われる要因でもあり、潤いを与えることが出来るメリットでもあります)。 

イメージ 石鹸を溶けにくく仕上げる場合には「塩析」をしてグリセリンや不純物の残留を取り除くこともあります。通常の無添加石鹸(自然派石鹸)は、釜で油脂を焚き込み、熟練職人がじっくり手間暇かけて作ります。 そして鋳型等に流し込んで固めて出来上がります。

これを枠練(わくねり)と呼びます。出来上がったものを一個一個切らなければならないので結構大変な作業です。



 中和法

けん化法に対し、中和法は、油脂を「脂肪酸とグリセリン」にまず分離させておき、脂肪酸とナトリウムを化合させます。中和法で作られた石鹸にはグリセリンは全く入っていません。

石鹸メーカーの意図でグリセリンをはじめ、様々な化学添加物を添加(防腐剤・金属封鎖剤・酸化防止剤・発泡剤・色素・香料など)して石鹸の完成品を作ります。

全成分表に添加物の表記を避けるために、あらかじめ油脂に化学添加剤を添加しておくことで、成分には「石鹸素地」とだけ表記するということも多くの石鹸メーカーは行っています。これをキャリーオーバー成分と呼びます。

『無添加石鹸』というので安心して買ったのに、使った後ヒリヒリして赤味が出た・・・。

これはキャリーオーバー成分によって肌が刺激を感じたものと考えられます。


この中和法は上記の枠練に対し、機械練り(きかいねり)と呼ばれ、硬く・形良く・短時間で・大量生産することが可能なので大手メーカーが好む方法です。安価な材料で簡単に早く作れるので枠練りの無添加石鹸に比べるとはるかに安く買えるのです。


製造方法 メリット デメリット
機械練り法
  • ・大量生産できるのでコストが安い
  • ・短時間で作れる
  • ・泡立ちが良い
  • ・溶けにくいので型崩れしにくい
  • ・合成界面活性剤使用の複合石鹸もある
  • ・多種多様の化学添加物が配合されている
  • ・副産物の天然のグリセリンを除去する場合が多い
  • ・石鹸素地の割合が高いので美容成分は少な目
枠練り法
  • ・潤いの天然のグリセリンを残す場合が多い
  • ・泡持ちが良い
  • ・個性豊かな石鹸ができる
  • ・自然乾燥しながら熟成させる
  • ・添加物が少な目なので安心・安全度が高い
  • ・化学添加物は少なめ、または完全無添加
  • ・機械練りに比べ泡立ちは良くない
  • ・機械練りに比べ溶けやすい
  • ・製造に時間がかかり大量生産できない
  • ・価格が高め

たかが石鹸・・・されど石鹸。石鹸って奥深いんですよ! ご理解いただけましたか?


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